ご縁カウンター

2005年01月23日

ゴンちゃん写真

折角ニャマゾンに参加させて頂いているので、ニャンコ写真を載せてみよかと思ったとですわーい(嬉しい顔)

とっぷばったぁーは、ゴンちゃん☆


ごんたトカゲ


この写真はいつぞやの夏にシャンプーをした時の写真ですたい。
なんだか……トカゲみたいあせあせ(飛び散る汗)


なめる1


なめる……


なめる2


なめるなめる……



ぱーっ



無理やり肉球撮られて、抵抗している手ですダッシュ(走り出すさま)

以上、ゴンちゃん劇場でしたたらーっ(汗)
posted by まわた at 18:17| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 猫写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ニャマゾン参加

猫マニアにとって、ニャマゾン参加は嬉しい!
これからどんな事が待っているのか?楽しみになってきました。
猫繋がりで、いいご縁が待っているのかな?
それを思うとウキウキしていますし、意欲も増しましたよわーい(嬉しい顔)
今度猫マニア度を語ってみますかぴかぴか(新しい)


興味がある方は『 fromshun. 』さんへどうぞるんるん

※参加条件がありますので、よく読んでご参加下さいね。
posted by まわた at 15:16| Comment(2) | TrackBack(1) | ■ お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エッセイ☆末三

寂しい気持ちが猫を飼う切欠になった。それが末三(すえぞう)。すーさんと呼ぶ猫は子猫時代、好奇心旺盛で私を心配させてくれました。困ったすーさんのお話を語らせて頂きます。


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≪目次≫

すえ侍(1/23更新)




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posted by まわた at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ エッセイ集 もくじ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

すえ侍

すえぞう


26歳になって結婚という転機が訪れた。
タケとゴンを囲む暮らしから独立して、横浜市でも田舎の区で旦那と共に新しい暮らしをするようになった。
旦那の仕事はファミレスの調理長をしていたので、夜帰る時には深夜2時を過ぎるのは珍しくない。そんな時間まで夕食を用意して仕事に疲れた旦那を待つのには、寂しいさが少なからずあったのだ。
そう言えば、私を置いて家族3人九州の田舎へ帰省した時、夜の寂しさは感じられなかった。それは、竹千代と権太が居てくれたことで、寂しい気持ちなんてものはなかったからだ。
今は一人。猫の姿もなく、一人で深夜番組を見ながらコーヒーを飲んで旦那の帰宅を待つ。
こんな気持ちから、猫を自分の手で育てたくなったのである。

そして飼った猫は末三(すえぞう)。

ある日旦那の休みを利用して、某有名スーパーへ出かけた。駐車場から近い入り口からスーパーへ入ると直ぐ右手にペットショップがある。
私は旦那に「寄ってかない?」と指をさすと『見てるだけ〜』と言った感じで高そうなワンちゃんちゃニャンコを愛らしく思いながら見ていた。
ふと目線を別の方へ移すと『差し上げます』と言うふだの掛かったゲージを見つけた。
生まれてから3ヶ月といった子猫達がコロコロと転がっているのだ。
「かわいい……」
この子猫達を見ていると、タケやゴンの子猫時代を思い出していた。
「タケゴンにもこんな時があったんだよね」
この時は飼うという気持ちはなく、飼えたらいいなと言う程度で見ていただけ。その理由は、自分独りで子猫を育てる自信が無かったからである。
「欲しくなっちゃうね」
そう言う私に旦那は冷静に言った。
「育てられるの?」
「自信ない」
「だったらやめなよ」
「うん……」
この時はそれで子猫の話は流れ、買い物へ足早に向かったのである。
暫くして夜の寂しさを感じる時が来た。
家はアパートであるが、近所付き合いと言うものがしづらい雰囲気である。隣の住人は難有りで近所でも有名な危険人物だった。現に被害を受けた事が数回あったので、身の危険を感じずには居られなかった程だ。
引越しするにしても予算的に難しく、出るに出られない状況であった。
静かなアパート周辺に寂しいという気持ちの他に不安で精神的にも追い詰められそうになっていた。
そんな気持ちの時、ふと子猫の事を思い出していた。
「やっぱり、飼いたいな……」
そうすれば少しは気持ち的に楽になるはず。そう強く思っていたのである。

こうして旦那の休みが訪れた時、この間子猫を見つけたペットショップへ足を運んだのだ。
しかし、飼う事の条件として旦那からある事を言われていた。
「飼う猫は俺が決める。名前も俺が決める。但し、育てるのはまわただよ」
美味しいところを全て持っていったこの条件。納得ゆかないけれど、飼うのであればその条件をのむしかなかった。
ゲージに入った子猫達。この間と違う子猫達が数匹入れられていた。
その中に三毛猫が含まれていて、私は三毛猫が一目で気に入ってしまったが、旦那の出した条件があったので決められないのを少し悔やんだ。
そして、旦那が手にした子猫は白ベースの茶トラである。
「この子オスだね」
丸金ポイントを確認した私は言った。
「じゃあ、この子にしよう」
旦那はその子猫が気に入ったらしく抱きかかえ頬でスリスリしている。
店員さんに話しをすると『大切に育てる宣言』をして欲しいと言うので、名前と住所・電話番号を紙に記入する事になった。

車に戻ると子猫は鳴きまくった。助手席で抱く私の胸で子猫は兄弟達と別れる寂しさから鳴きじゃくっているのだ。
「なんか悲しそうに鳴くね……」
子猫の声に胸が痛くなったけど、うちに住めば落ち着くと思っていた。
途中、家の近所のホームセンターで猫グッズを揃え帰宅し、猫が飼える環境に整えた。
まず子猫が部屋になれるようにほおっておく。各部屋の匂いをかぎ歩き、立ち止まっては鳴き始めた。
初めての場所なので落ち着く事がなく、暫くは興奮して鳴き続けている。
そんな子猫を横目に、旦那は名前を考えていた。
「で、名前どうするの?」
催促するように私は言うと、旦那は既に決めていたようである名前を言った。
「すえぞう」
「す、すえぞう?」
あまり気乗りしないその名前に苦笑するしか出来なかった。
この名前はある漫画に出てくるキャラクターだと直ぐに判った。その漫画ファイブスター物語と言うロボット系漫画に出てくる、おバカな竜の子の名前である。
条件の一つでもあった名づけがあるので反対は出来ず、簡単にすえぞうと言う名前に決まったのである。
こうして白ベースの茶トラはすえぞうと言う名になりうちの家族になった。
すえぞうを漢字で書くと末三。私は愛称をすーさんと呼び現在もそう呼ばれている。

気持ちの不安を取り除いてくれる用心棒。すえ侍とたまに呼んだりするすーさんは素晴らし巨漢猫へと成長していったのである。

現在体重10`だと思われる。またも子錦を育ててしまった……。
posted by まわた at 14:21| Comment(2) | TrackBack(0) | エッセイ☆末三 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月22日

山○獣医科病院 最終章

タケは約3日入院していた。
実はもっとゆっくり入院しているはずだったけれど、手術後の経過が良好で早まったのであるが、本当のところ先生に思うところがあり、少し入院許可を出すことを躊躇していたようである。
それはタケが尿を出すコントロールがまだ出来なかったという事である。
つまり、垂れ流し。こまめにお尻を拭いてやる事も大切であったが、部屋の中におしっこを撒き散らす事になるからだ。
だけれども、母上はタケの居ない生活に寂しさを感じてならなかった。
昼間家にいるのは母上とタケである。その時間帯にタケが居るのと居ないとじゃ全然違うと言っていた。
母上としては、細かな世話が増えたとしても、タケが退院できる事を強く望んだのだ。

その日は日曜日。
家ちゃんが自分から車を出すと言い出した。この頃の家ちゃんは愛車を一番の宝物にしていたので、汚れる事を嫌い常に気を配っていた。
愛車が一番。二番目はタケなのである。
私達はそんな家ちゃんに『天変地異の前ぶれか』と正直思ってしまった。しかも、病院が始まったと同時に迎えに出るほど機敏な動きなのだ。なんでも母上任せで、自分は自分の好きな事しかやならい人だった家ちゃん。今思えば、タケが家ちゃんを少しずつ変えてくれていたのである。

姉が仕事に出た後、両親がタケを連れて帰ってくるのを待った。
私がなぜ行かなかったかと言うと、正確には行けなかったと言えばいいのだろうか、毎度ここでお話するとおり、朝がめっぽう苦手と言う事でお察しして頂けるだろう。
あえて言うならば『寝坊した』と言うことである。
寝坊したことで、家ちゃんに後でヤンヤン叱られた事を付け加え話を進めよう。

獣医さんで借りたゲージにタケはエリザベスカラー姿で入れられ帰ってきた。
うちの匂いでやっと帰って来れ安心したのか、ゲージを出てウロチョロしている内にソファに体を預けると、うとうととしている。
事前に母上がソファにタオルを敷いていたので、タケがおしっこを垂らしても問題はない。
タケからおしっこの鼻を突く臭いが漂い、この臭いに慣れるまで暫くかかったけど、それと平行して手術の痕も治りつつあった。

タケの手術が大きな物だったのを傷痕が物語っている。
手術前はタケの丸金ポイントにオスの証があったのである。がしかし、手術後はその証や痕跡もまったく無い。お○ん○んまでも無くなった状態で、完全のニューハーフ。ニューハーフ界の言葉を借りるならば『工事済み』になっているのだ。
カルセールマキさんだったか、カルーセールマキさんと同じ事になる。
お○ん○んのあったところには、細いストローを1cmくらい切った物がお○ん○んの代わりに入れられている。尿道の出口を確りした粘膜に再生させる為だろうか。

そして退院から約二週間が経った頃、抜糸する事になった。抜糸すれば、邪魔なエリザベスカラーから解放される。
タケにとってこの日は待ちに待った日であろう。エリザベスカラーのお陰で、ご飯を食べるにしても、食べずらかっただろうし。その姿は気の毒になってしまう。餌の皿に顔を突っ込むたびに、エリザベスカラーが皿をかぶせてしまう。
分かりやすく説明すると、餌皿に電気のかさをかぶせた状態なのだ。
『かさが餌を食べている』そんな姿に可哀想に思ってしまった。

この日も日曜日。
母上は家ちゃんと共に山○獣医科病院へ向かった。
抜糸でスッキリしたタケは、自由に元気に復活した。エリザベスカラーからの解放はきっと体が軽かったに違いない。
良かった良かった……。

しかし、この手術はタケにとって練習段階でしか無かったのである。
おしっこは無事に出続けたけれど……。


たけちよ2




目次
posted by まわた at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ☆竹千代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エッセイ☆権太

この話は竹千代(たけちよ)の弟分 権太 の生活をお話します。うちに来た話から竹千代や末三(すえぞう)との絡みなど、人間社会の間にある猫社会をエッセイで表現できればと思っています。


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≪目次≫

ワインとアメショウ(1/22更新)




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posted by まわた at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ エッセイ集 もくじ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ワインとアメショウ

ゴン太


ある日の事である。
姉がとんでも無い事を言い出だした。
「アメショウの子猫が生まれるんだって、貰って欲しいって言われたの」
その一言で静かにテレビを見ていた父・家ちゃんがクルッと姉の方へ顔を向けると、何か言いたそうな顔で見ている。
うちには黒と白のにくいヤツ、竹千代(たけちよ)という入退院を繰り返した猫が既に存在していた。
貰った時は野良ちゃんを拝借したわけで、無料だったのだが、手術費に我が家にしてみたら莫大な金額が掛かっているのである。
そんな猫が居るのもかかわらず、もう一匹とはどう言う事だ?と言いたいのが家ちゃんなのであるだが、文句は全て母上にぶつけるのでその場では黙っていた。
姉いわく、
「アメショウをペットショップで買ったら8万円はするんだよ。それをくれる人がいるんだよ」
8万。この金額はデカイ。
家ちゃんの表情がふと軽いものに変わりつつあった。きっと耳はダンボーのように大きくなっているに違いない。
正直に言うが、猫の世話をしているのは最終的に家ちゃんへと変わっている。
タケを飼う時、私達は『自分達で世話をするから』と言っていたはず。それが母上を通り越して、今や家ちゃんが率先してタケの世話をしているのである。
トイレの処理、ご飯の用意。話が違うと言いたいのは家ちゃんの方であろう。

そんな姉の爆弾発言から数週間後、忘れた頃にまたも姉の第二爆弾が投下された。
「アメショウ貰う事になっちゃった……」
姉の話によると、会社の先輩の家でアメショウのオス・メスを飼っていて、お腹に子猫が居る事が分かってから、社内で貰ってくれる人を探していたという。
姉のデスクにタケの可愛らしい写真を飾っているのを知っていた先輩は、是非とも姉に貰って欲しいと言ってきたそうだ。
家族で大切にしているタケがいるから、きっとうちの子猫も可愛がってくれるだろうと踏んでのことらしい。
結局断りきれず、姉はアメショウの子を貰う事になったのだ。

他の同僚もその先輩から一匹子猫を貰い、ただでは申し訳無いと言う事で、幾らか包んだらしいが、姉の場合チャッカリしているのは母上譲りで、2000円のワイン一本で貰って来たのである。
その頃私は、洋服のショップを任される立場で殆ど店に入り浸りだった。姉と私は仕事の都合ですれ違いになりがちで、ゆっくり話す時間があまり無く、猫が来る事を知ったのは母上から聞かされての事だった。

そして先輩と約束した日。アメショウの子猫が我が家に来る日である。
仕事中、今日猫が来る事をふと思い出していた。それまではスッカリ忘れていたのであるが、思い出すと嬉しくなり帰る事ばかりを考えてしまう。
少し浮かれ気分で帰宅すると、ワインと引き換えに貰ってきたアメショウの子を探した。
姉の部屋にゆくと、姉は雑誌を読みながら音楽を聴いている。
「あれ、猫は?」
私の声に姉は肩を指差した。
ベッドの横に寄りかかって姉は座っている。その肩の部分に顎を置いて、静かに眠っている小さな猫。毛の種類はブルータビーというチャコールグレーのシマを持つ猫だった。
(タビーとはシマの事を指す)
後ろ頭を見るとウリ坊のような縦じまの線が可愛くて、グリグリしたくなった。
「可愛いね」
「でしょー。でもね、こいついい根性してるんだよ」
「え?」
「東海道線で鳴くかと思ってバックを覗いたら、チラッとこっちを見て直ぐ寝ちゃったんだよ」
「へー」
「そんで、寝たまま家に到着しちゃったよ」
この猫の根性を初めて知った瞬間である。この時からこの猫の根性の良さは備わっていたようであった。

翌朝、遠くから母上の声が聞えた。
「ゴン、ゴン……」
ベッドから起き上がると、更にその声は近くなった。
「ゴン、お前ウリ坊みたいだね」
誰の事を言っているのか暫くは分からなかった。
部屋から出ると、小さな子猫が走り回っている。その猫に向かって母上は言った。
「ゴン、お前可愛い顔してるね」
「ゴン?」
名前が勝手に決められていたのだ。
しかもよりにもよって、ゴンである。
確か、昨日姉の話だと別の名前を言っていたのを思い出していた。
血統書の登録を先輩がしてくれたらしく、その名前はアダムという立派な名前があった。それなのに、なぜゴンなのだろうか。
私はゴンの由来について、恐ろしいが母上に聞いてみた。
「だってまだ名前決まってないでしょ。だから名無しのゴンベイでゴン太」
「な、なんで……」
「可愛いじゃない」
嬉しそうに母上は言が、私的に我が親にして頭が痛いものである。
「アメショウにゴン太ってどういう事よ?」
「面倒くさいじゃない。いいのゴン太だから」
「……」
開いた口が塞がらず、ガックリとした目をゴンと呼ばれている猫に目線を落とした。

結局、ゴン太には立派な漢字をつける事になった。それは姉が決めた事であるが、箱根駅伝で有名な権太坂の権太である。
こうして、ブルータビーの元アダムはゴン太と命名され現在も幸せに暮らしている。
ただ問題は、タケとの不仲をどう改善するのかであるが……。


posted by まわた at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ☆権太 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月21日

山○獣医科病院 2

初めて見たエリザベスカラー姿のタケに複雑な気持ちを抱いていると、先生の助手をしている若い獣医さんが顔を出した。
正確には獣医のタマゴらしいのであるが、私がタケの飼い主だと分かると、彼は苦笑いを浮かべながら近づいてきた。
「タケちゃんの飼い主さんですよね」
「はい」
「タケちゃん怒ってばかりで怖かったんですよ」
「やっぱり、そうだったんですか?」
タケの気の強さは私も認める。

基本的にタケは男の人が嫌いで、男性新聞配達員やデリバリー男性配達員が来る度に「フーフー」と言ってはいかくをする。
タケが男嫌いになった原因は全て家ちゃんに責任がある。
人の事は言えないが、可愛いと思う気持ちが先走って、しつこくタケにちょっかいを出す事が当たり前になっていた。頭をグリグリなで回したり、肉球をブニブニ触りまくったり、お腹のツルツルとした柔らかい毛に顔をうずめたり。これは私かな……。兎に角、人間だったら変態行為であるだろう。
特に飲み会があった日は最悪。それを察知したタケは身を潜め押入れの奥から出てこなくなるのだ。それと言うのも、家ちゃんは酔うと酒の匂いをプンプンさせ、強引にタケを抱きしめるとホッペ辺りをグリグリ自分の頬で擦り付ける。ひげの濃い家ちゃんの頬は擦られるととんでもなく痛い。これは幼い頃の私が体験済みであるが、猫にしても人間にしても、酒の匂いとひげ攻撃には耐えられない事である。
そんなタケを気の毒そうに眺めてしまう私であるが、助けようとすると家ちゃんから反撃にあう事は目に見えて分かる。必殺家ちゃんキックが私の背中をいつでも狙っているのだ。なので私はタケを助ける事無く、静かに解放される事を神に祈るばかりであった。
そんな事があって『男=家ちゃんの酒癖の悪さ』が頭にあり、タケは男嫌いになったと言う事である。
だけれども、頭のいいタケは家ちゃんになついている素振りをみせる。これは家ちゃんになついているのではなく、家ちゃんの食べる酒のさかな目的であり、貰うまでは何をされても我慢するポリシーがタケにはあったようだ。
その証拠に貰ったら『はい、さよなら〜』と言いたげに、触られない場所へ移動して身を隠すとうのがいつも流れなのだから。
「手術台に乗せるまで大変でしたよ」
助手先生は苦笑いを緩めず、その表情からは手術の大変さが伺えた。
「あははは……すみません」
そんな話をしていると、ある意味大変な手術をした先生が現れた。
「タケちゃん大変だったよ。フーフー言ってて、触らせてくれなかったんだから」
「あははは……」
『笑い事ではないですよ』と二人は言いたげに私を見るが、こっちとしては可笑しくてたまらなかったのである。『だいの男を困らせた一匹の猫』と題して小説を書きたくなる程である。
笑っている私を置いて、先生は思い出したように言った。
「今朝、お母さんが来てたよ」
「あ、そうですか」
どうやら心配で母上は同じマンションの友人と散歩がてたここへ来たようである。
「その時手術の説明したんだけど……尿の入り口と尿道を直結したんだ。石になる前に出るようにね。タケちゃん結構我慢強かったよ」
と手術の話をしながらタケに目を向けると、先生の怖そうな顔から柔らかい笑顔がこぼれていた。
人は見かけによらないって事をその表情で一つ勉強になった。
この先生は心から動物が好きで、特に重病な動物に対して強面を覆す優しい表情を浮かべるのである。
極端な話、年老いたヤクザ屋さんが孫を見る時の目……に似た感じであろうか。
この先生『実はそんなに年をとっていない』とその笑みから感じるものがあった。
年齢不詳に見えるので気にはしていなかったのだが、本当はまだ30代後半といったところでは無かろうか。

タケの手術が成功したこともあって、安心した私は余計な事を考えるようになっていた。きっとタケは私の事を人でなしと思ったに違いない。
恐らく、見ず知らずの男と共謀して、無理に注射をさせられたと誤解しているだろう……。
その目を見たら、何となく伝わるような気がした。


山○獣医科病院 最終章

目次
posted by まわた at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ☆竹千代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月20日

山○獣医科病院 1

たけちよ


真田さんのご好意で山○獣医科病院へ到着した。

車からタケを抱っこしている母上から順に車をおり、待合室へ足早に向かった。
診察室で待っていた先生はタケが暴れないように、バスタオル洗濯用ネットを用意してその中にタケを入れるように言った。
母上はタケをネットにいれると、直ぐに先生はチャックを閉めた。
だるそうにしているタケは暴れることもなく、ただ不安そうな目で私達をみている。
そんな目を見ていると、胸の奥がしめ付けられる思いで辛くなる。
先生は入院手続きの用紙を母上に手渡すと記入するように言った。

その間真田さんも思うところがあったようで、切なそうにタケの様子を見ていた。
私はタケに近寄ると「元気になって帰ってきてね」と言った。
この時の思いはただ淋しいの一言で終わってしまう。
「今夜7時に手術します。一時間ぐらいで終わるので心配でしょから電話くれてもいいですよ」
先生はそう言うと、大きなゲージを用意してネットに入ったタケを中にいれた。
「お願いします」
母上はタケとの一時の別れにしょげた顔で言う。
タケにしてみたら、なぜ自分が置いていかれるのか分かっていない。私達の雰囲気をタケなりに読み取っていたのか、鳴く事もせず、ジッと見ているだけだった。

後ろ髪を引かれる思いで私達は重い足取りで獣医を後にした。
マンションに着くと、真田さんにお礼を言って頭を下げた。
真田さんは「なんだか、淋しいね。でも大丈夫だよ」と励ましてくれ、気を使ってくれたのを作り笑顔で私達は答えた。

暫くして家ちゃんが帰宅した。
いつもなら、マンションのエレベーター前で母上とタケが迎えに出ているのであるが、今日はタケが居ないので淋しそうにしている。
事情を知ってから、声に強さは感じられず家ちゃんもシュンとしていたのだ。

「獣医さんに電話してみな」
と食事が終わった時に母上は言った。
食事中気になってしょうがない私を気遣ってではなく、自分が心配なのを人のせいにして掛けさせるつもりである。
『心配なら自分で掛ければいいのに』と思いながら山○獣医科病院へ電話をかけた。

電話の向こうでは先生の少しホッとした声色が伺えた。
「手術は無事に終わりましたよ。今は麻酔で眠ってますから、明日の朝にでも見にきてあげて下さいね」
「はい、有難う御座います」
私は嬉しさに声を張り上げた。その声を聞いてか、家ちゃんと母上の表情も明るくなっていた。
11時ごろになり、姉がやっと帰ってきた。途中同僚と飲んで帰ってきたようで、この時はほろ酔い加減であった。
タケの話をすると一瞬淋しそうにしていたが、おしっこが出なかったタケを見ていたので、手術成功と聞いてホッとしたようである。
「タケ、もう苦しまなくて済んだんだね」
「そうなんだよ。本当によかった」

翌日になって私は学校があったので、朝タケに会う事は出来なかったけれど、学校の帰り山○獣医科病院の近くを通るので少し寄ってから帰る事にした。

いつもは静かな院内。でもこの時間は診察を待つ人も複数いたり、院内で飼っている猫数匹が歩き回っていたりいつもと違う雰囲気だった。
先生に会うとタケは手術室に居ると言う。言われるがままに手術室へ足を向けるとそこには手術を終えた犬や猫数匹がゲージに入れられ眠っていた。
その中にタケの入ったゲージがある。
タケはエリザベスカラーという電気のかさのような物を首からつけていた。
小さい方の穴から頭を覗かせたなんともなさけない姿に笑ってしまいそうであるが、そのエリザベスカラーは点滴している腕をなめないようにしているのだ。
点滴をしている腕は毛を刈られ、地肌を見せた状態である。
手術後なので、おしっこは垂れ流し。この時は手術した部分が見れなかったけれど、それでも痛々しく思えてしょうがなかった。

タケちゃん、とっても可哀想なんだけど、笑ってしまうのはなぜなのかしら?
エリザベスカラーのせいなのかも知れないね。
ごめんよ……。


山○獣医科病院 2

目次
posted by まわた at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ☆竹千代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月19日

ゆらゆらと

部屋は温かく

冷たいのは窓ガラス

ゆっくり降りてくる白いもの

目で追う先には白いジュウタン

不思議と寒さを感じないのはあなたが居るから。
posted by まわた at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 五行で語るモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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